サンフランシスコ発--Microsoftは米国時間12日、新しいゲーム機を発表し、ライバルメーカー各社よりも先にスタートラインに立つことに成功した。
同社はこの日の夜に放映されたMTVの特別番組のなかでXbox 360を披露し、ソニーと任天堂に先んじて新しいゲーム機の詳細を発表した。
Xbox 360に搭載された機能のなかでも、高品位映像に対応するグラフィックの部分に最も期待が集まっている。同ゲーム機の価格はまだ発表されていないが、同社幹部らによると、アジア、欧州、北米の各市場で、2005年の年末商戦までには出荷されるという。
来週からロサンゼルスで、ゲーム業界の重要なイベントであるElectronic Entertainment Expo(E3)が開催される予定だ。Microsoftはそれに合わせてXbox 360の発表を行った。この動きは、E3でそれぞれのゲーム機をデモする予定のソニーと任天堂に対する先制攻撃でもある。
各社の新システムは、ゲーム業界を活性化させると期待されている。同業界では、およそ5年周期でゲーム機のアップグレードが行われている。
「われわれはこの3年間、Xbox 360の開発に取り組んできた。これは初代Xboxの開発にかけた時間の2倍にあたる」と同社コーポーレート・バイスプレジデントのJ. Allardは語った。「前は夢があっただけで、チームというものはなかった。われわれは、ゲームメーカーや開発者らとの関係づくりに信じられないほど膨大な時間を費やした。そして、 初代Xboxはこの市場への参入以上の成果を収めた」(J. Allard)
Microsoftによると、Xbox 360は高品位テレビと組み合わせた場合、HDレベルの映像を盛り込んだゲームに対応するほか、他のテレビの場合でも最適な解像度を選択するようになっているという。さらに新たにデザインされた白い筐体からは、Xbox Live内の「マーケットプレイス」に接続することも可能で、このためにEthernetポートが内蔵されている。この市場では、ゲームユーザーがコンテンツ--新しいゲームの予告や、武器や乗り物などを購入できるようになっている。
Xbox 360は、20Gバイトの着脱/アップグレード可能なハードディスクと、12倍速のDVDドライブが搭載する。2層式ディスクにも対応するこのDVDドライブは、DVD、DVD-R/RW、DVD+R/RW、CD-R/RWの各ディスクをサポートし、WMAやMP3形式のファイルのほか、Windows XP搭載PCから送られたストリームメディアも再生できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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