--今度の世界情報社会サミットの開催地はチュニジアですが、チュニジアはパリに拠点を置くあるジャーナリスト団体が「報道の自由の略奪者」と呼んだ国です。この選択は、象徴的なメッセージを発信しているのでは。
このような意見は、ごく初期の段階--つまりこのサミットをジュネーブとチュニスで開催することが発表されたときから聞かれました。マスコミはサミットの第1段階をジュネーブで開催することには問題を感じていないようですが、第2段階をチュニジアで開催することは不適切だと考えているようです。
国際イベントの開催地選びは楽ではありません。第2段階の開催に名乗りを上げた国は多くありませんでした。マスコミがチュニジアを不透明で閉鎖的だと考えているからといって、チュニジアは本当に不透明で閉鎖的な国なのでしょうか。私はそうは思いません。
国連会議の開催国は、国連のルールを尊重しなければなりません。国連のルールは非常に明快です。この会議に参加するジャーナリストに、チュニジア当局が制裁を加えることはありえない--私はそう思っています。
--今後、インターネットの統治機構はどう変わるのでしょうか。
まずは現在の問題を理解することが必要です。そうすれば、次に何が起きるかを理解することができるかもしれません。
インターネットの統治機構は初期、つまりインターネットが始まった頃に、非常に大きな変化を経験しました。それは1998年のICANN設立です。その目的は政府を排除することでした(しかし、これはうまく行かなかった)。今ようやく、人々は各国の政府が何らかの役割を果たす必要があることに気づいたのです。
インターネットがこれほど普及したのは、政府の規制がなかったからだといわれますが、私はそうは思いません。政府がインターネットに反対していたら、その国の住民がそのサービスを利用することはできなかったでしょう。今後、インターネットの統治機構に何らかの変化があるとすれば、それは政府のルールを重んじ、尊重するものになると思います。
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