まもなくIBMから、ワープロやウェブ、電子メールといった用途に対応する大型コンピュータが提供される。
IBMは、同社のiSeriesサーバとWorkplaceソフトウェアをセットにして提供する準備を進めている。Workplaceはデスクトップ・ポータルソフトウェアで、ワープロのような一般的なオフィス業務向けソフトウェアを提供する。
今後登場するWorkplaceは、iSeriesサーバの復興に向けたIBMの最近の取り組みを象徴するものだと、同社のMark Shearer(eServer iSeries担当ジェネラルマネージャ)はNews.comとのインタビューで語った。
IBMでは、さまざまな規模のクライアントに合わせて、iSeriesに数種類のモデルを用意しているが、IBMはかつてAS/400という名称で知られていたこのサーバを特に中小企業(SMB)に売り込むことで、同社の他のサーバとの差別化を図ろうとしている。規模の小さな組織では一般に大人数のITスタッフを抱えていないことから、IBMの広告は特にこうした企業のビジネスマンをターゲットにしたものになっている。Shearerによると、IBMはiSeriesにWorkplaceをバンドルすることで、同サーバを最小限の導入作業とサポートで利用できる「オフィス向けアプライアンス」として売り込みたいと考えているという。
一部には、iSeriesをコンピュータ業界の恐竜になぞらえる向きもあるものの、IBMによるとiSeriesには強力な固定客がおり、また同社では新世代の顧客向けに同製品ラインのお色直しを考えているという。
IBMは昨年末にiSeriesの新製品を発表し、広告展開を強化し、サードパーティがiSeries販売にあたってより多くの利益を得られるようにパートナープログラムに変更を加え、iServer向けのソフトウェアの数を増やすためにソフトウェア開発者とより密接に連携し始めた。同社はまた、iSeriesを利用する顧客向けのカスタムバンドルパッケージの開発を支援するため、iSeries用ソフトウェアの開発者やサービス会社を結んだネットワークの設立も検討している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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