韓国のSamsungは、音声をテキストに変換する携帯電話2機種を開発し、このうちの1機種を発表した。
この携帯電話では、ユーザーは文字を打ち込む代わりにメールアドレスやメッセージの内容をしゃべるだけでよく、残りは電話機側が処理してくれる。
米国最大手の携帯電話会社Cingular Wirelessは、2年間の長期サービス契約者にこのSamsungの電話機P207を80ドルで販売している。Samsungの希望小売価格は180ドルだ。またこの音声テキスト変換電話の第2弾A800は2ヶ月後に発売予定となっている。
携帯電話の12個のプッシュボタンや、QWERTY配列の小型キーパッドでテキストメッセージを打ち込もうとしたことのある人なら、誰もがイライラした覚えがあるだろう。特に米国ではこのフラストレーションが主な原因となり、新しいデータサービスがそれもど普及していない。各携帯電話会社では、こうしたサービスが新たな収入源になると期待している。
いまのところ、この音声認識技術は主にテキストメッセージの作成や送信に使われると見られている。さら、今後はこのソフトウェアがウェブアドレスを打ち込んだり、簡単にネットサーフィンをしたりするのに使われるようになるだろう。Samsungの携帯電話は、VoiceSignal TechnologiesのQuickPhraseというアプリケーションを利用している。このアプリケーションを使えば、ユーザーは「電話をください」「後ほどかけ直します」などと話しかけるだけで、登録されたこれらの短いメッセージを送信できるようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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