グーグルは4月20日、企業内のさまざまなドキュメントを検索できるGoogle検索アプライアンスを日本で販売すると発表した。実際の販売は、代理店契約を結んだ三井物産を通じて行われる。
Google in a boxとも呼ばれる同製品は、米国では2002年9月より販売されており、日本でもNTTコミュニケーションズによるホスティングサービスとして提供されていた。
今回販売される製品は、GB-1001、GB-5005、GB-8008の3タイプで、それぞれ検索できる最大ドキュメント数と1分あたりの最大検索回数が異なる。
部門向けのGB-1001は最大ドキュメント数150万、事業部向けのGB-5005は同500万、大企業向けのGB-8008は同1500万に対応している。また、1分あたりの最大検索回数はGB-1001、GB-5005ともに300回、GB-8008で1000回となっている。
検索できるファイルの種類は、HTML、PDF、マイクロソフトのOffice製品など200に対応している。また、エンドユーザーはインターネット上のグーグルの検索サービスと同様に、慣れ親しんだインターフェイスで企業内のドキュメントを検索できるという。
Googleのエンタープライズ部門 デイブ・ジルアード氏 |
「ある調査によれば、企業で働く人の4分の1の時間は情報を探すために費やされている。企業の中にも検索すべきものがたくさんある。生産性の高い仕事をするためには、検索技術が必要だ」と米グーグルのエンタープライズ部門ゼネラルマネージャー、デイブ・ジルアード氏は、東京ファッションタウンで開催中のサーチエンジンストラテジーの開場で語っている。
同製品はグーグルのインターネット上の検索サービスと異なり、企業での使用を考慮したものとなっている。同社プロダクトマーケティングを担当するデビッド・バーコビッチ氏によれば、Google検索アプライアンスでは各企業にとって必要な情報の検索結果を上位に出せるように設定できるという。これはドキュメントをカテゴリー分けをしてプライオリティー付けをすることで実現しているのだという。また、ドキュメントファイルだけででなく、企業内にあるデータベース内のデータも検索できる技術も用意されているという。
同製品の価格はGB-1001が700万円程度、GB-8008が1億円程度となっている。米国では今回日本で販売が開始された製品より低価格のGoogle miniが販売されている。
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