Yahooは米国時間19日、ウェブ広告の売上急増により、第1四半期の利益が倍増したことを明らかにした。
同社は3月31日締めの同四半期に、8億2100万ドルの売上高から2億500万ドル(1株あたり14セント)の純利益を計上した。昨年同期は、売上高が5億5000万ドル、純利益は1億100万ドル(1株あたり7セント)だった。
Thomson Financialがまとめたアナリストの予想平均値は、売上高が7億9680万、利益が1株あたり11セントだった。なお、この売上高には特定の費用は含まれていない。
Yahooの最高経営責任者(CEO)Terry Semelは電話会議のなかで、「われわれは第1四半期に過去を上回る結果を残した。われわれには健全なビジネスモデルがあり・・・われわれはあらゆる種類のネット広告を活用できる素晴らしい立場にある」と述べている。
Yahooでは、検索広告やブランド広告、リッチメディアを使った広告が売上の大半を占めている。第1四半期に同社のマーケティングサービスは、前年同期比54%増となる10億ドル強の売上を記録した(同社では検索広告の売上に関して具体的な数字を公表していないが、最大のライバルであるGoogleは第4四半期に10億ドル以上の売上をこうした広告から上げていた)。
一方、SBC Communicationsと提携するブロードバンド回線サービスなど、サブスクリプションサービス関連の売上は、前年同期の9300万ドルから61%増加し、1億4900万ドルとなった。
Technology Researchの金融アナリストMark Mahaneyは、検索広告とサブスクリプションサービスの2つの分野の売上が好調だったと述べている。
Mahaneyは、ビジネスの成長を測る物差しとして、Yahooがトラフィック獲得のために支払った費用を指摘した。同社は第1四半期に、検索パートナー各社におよそ3億5500万ドルを支払った。これらの費用は、2004年第4四半期の増加幅が17%だったのに対し、前四半期比ではおよそ21%増となっている。
「この数字が検索広告ビジネスの成長をよく物語っている」(Mahaney)
同社は、ネット広告ビジネスの成長が楽観視されていることから、第2四半期の決算予想を引き上げた。これにより同四半期の予想売上高は8億5500万〜8億9500万ドルの間となった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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