ネオ・インデックスは4月19日、同社の提供するビデオ・オン・デマンド(VOD)サービス「Nextensive VOD」において、東京放送(TBS)との非独占ライセンス契約の下、TBSの持つ「秘密」と「怪談新耳袋」の2番組を提供開始すると発表した。「VODサービスプロバイダが地上波キー局とのライセンス契約を結ぶのは初めてのことだ」(ネオ・インデックス)という。
ネオ・インデックスは、Nextensive VODにてこれまでワーナー・ブラザースやソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ブエナ ビスタ インターナショナル、20世紀フォックス映画、NBCユニバーサルなどの米国映画会社をはじめ、国内のコンテンツ配給会社および映画制作会社と作品供給の契約を締結し、2005年3月末現在で3000タイトルを超えるコンテンツを提供している。サービスの提供先は、ISPやホテル、マンション、病院、インターネットカフェなどだ。提供先のひとつで、レオパレス21が管理する物件向けのサービス「LEO-NET」では、十数万人のユーザーを抱えている。
VODサービスプロバイダが、これまでテレビ局とのライセンス契約の実現に至らなかったのは、テレビ局の持つコンテンツでは著作権の権利者が多岐に渡るためだ。映画コンテンツの場合は、映画配給会社がライセンスを一括管理しているため交渉もスムーズだが、地上波コンテンツの場合は監督や俳優など多くの関係者がライセンスの権利を持っているケースが多く、契約に至るまでのプロセスもかなり複雑だ。
ネオ・インデックスでは、「これまでNextensive VODでは映画などのコンテンツ提供が多かったが、今後は積極的に国内のテレビ局ともライセンス契約を結び、コンテンツ数を増やしたい」としている。今回契約を結んだ2つのコンテンツ以外にTBSと交渉を進めているのか、また他社との交渉状況はどうかなどについてはコメントを得られなかった。
Nextensive VODで提供されるコンテンツの視聴料金は、コンテンツの長さや提供先によって100円から400円の間となっている。今回提供されるTBSのコンテンツは、2泊3日で「怪談新耳袋」が200円、「秘密」が400円となる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス