Intelは、中国の大学生向けに開発した、新しいノートPCのプラットフォームを発表した。
「Tanggula」というこのプラットフォームは、セキュリティ機能が強化され、ワイヤレス機能やマルチメディア機能も提供されるほか、特に学生向けに考えられた各種が付属するものになる。Intelは米国時間14日にTanggulaを発表したものの、その詳細については後日明らかにすると述べただけで、詳しい説明は行わなかった。
Intelによると、今後登場するTanggulaベースの軽量ノートPCは、Intelの「Common Building Block」プログラムからも要素を借用したものになるという。Common Building Blockとは、ノートPCの部品を業界の定める仕様に準拠させることで、コンポーネントに関するメーカー間でのバラツキを減らし、組み立てコストの削減や市場投入までの時間短縮を狙いとするもの。
TanggulaベースのノートPCは今年後半にリリースされる予定で、エントリモデルから高性能モデルまで、さまざまなタイプのマシンが登場すると見られている。
Tanggulaは、Intelが昨年立ち上げた「Mobile Initiative for Learning in Education」にうまく合致するものだ。アジア太平洋地域でのモバイルコンピューティングとワイヤレス技術の普及を目的としたこの取り組みには、Hewlett-PackardやIBM、Lenovoも参加している。
「Intel Mobile Initiative for Learning in Educationの力を借りて、数多くのトップレベルの大学が授業や研究のあり方を見直し、教室での講義という従来のやり方に伴う制約から解放されて、いつ、どこからでも情報にアクセスできるリサーチライブラリに変わりはじめている。こうした環境では、学生も柔軟に学べるようになり、また教える側の柔軟性も高まる」と、IntelのモビリティグループバイスプレジデントDavid Perlmutterは声明のなかで述べている。
またIntelは、大連のNeusoft Institute of Informationで学ぶ8000人の学生に、Centrino搭載ノートPCを提供したことも発表した。
Intelも他の多くの企業と同様に、中国という未来の巨大市場に多大な関心を寄せている。同社は、中国の機器メーカーZTEと共同でWiMax用ブロードバンド機器の開発に取り組んでいる。また昨年には、Linuxコンピュータの販売促進をねらったプログラムを開始した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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