アップルコンピュータは4月13日、インターネットを通じた音楽配信サービスを日本でも年内に展開するとの一部報道に対し、「できるだけ早く始めたいが、開始時期は未定だ」(同社 広報部長 竹林賢氏)と述べるにとどまった。
アップルは、ハードディスク搭載のデジタル音楽プレーヤーiPodで圧倒的なシェアを握っている。同社が米国などで提供する音楽配信サービス「iTunes Music Store」は、iPodのユーザーがパソコンと音楽データを同期する際に使われるソフトウェア「iTunes」よりボタンひとつでアクセスでき、iPodとの親和性が高い。そのため、同社の音楽配信事業は国内でも開始が待たれている。
以前にも2005年3月に同事業を開始するとの報道がなされ、実際には開始に至らなかったことから、「アップルがレコード会社との交渉に難航しているのではないか」との憶測も流れているが、竹林氏は「決してそういうわけではない。アップルとしては、あせってサービスを開始するのではなく、すべての準備が整った上でよりよいサービスを提供したいというだけだ」とした。
アップルは、米国にてiTunes Music Storeを2003年4月より開始した。現在米国での楽曲提供数は100万曲以上で、2005年3月2日にはダウンロード件数が合計3億曲を突破した。欧州においても同様のサービスが2004年10月より開始され、約70万曲が提供されている。
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