Microsoftは、さまざまな警察がオンライン児童虐待に関する情報を共有できるようにするコンピュータシステムを発表した。
この「Child Exploitation Tracking System(CETS)」というシステムは、同社がカナダ国家警察(Royal Canadian Mounted Police)およびトロント市警(Toronto Police Service)と協力して開発したもので、2004年11月にトロントで逮捕された児童ポルノ売買の容疑者の操作で使われた実績がある。
「CETS導入前は、各警察がファイルや写真を手作業で分類していたため、情報共有はほとんど不可能だった」とトロント市警のWilliam Blairは声明の中で言った。「CETSはインターネットの力を犯罪者の手から警察の手に移そうとしている」(Blair)
IT企業各社では、インターネットを子供にとって安全なものとするために取り組みを数多く進めているが、このもプロジェクトもそうした取り組みのひとつだ。米国司法省が2001年に行った調査によると、10歳から17歳までのインターネットユーザーのうち、ほぼ5人に1人が好ましくない性的勧誘を受けていたという。
MicrosoftはCETSについて、「さまざまなコンピュータシステム上で動くセキュリティ機能を強化したデータベースで、オープンスタンダードを採用して、さまざまな国にある異なる技術を使用したコンピュータシステムが相互に通信できるようにした」と説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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