Novellの幹部らは米国時間23日、ソルトレークシティで開催された同社のユーザーカンファレンスBrainShare 2005で、同社がまもなく発売する在庫管理(資産管理)ソフトウェア製品のデモを行なった。また同社は同カンファレンスの中でTally Systemsの買収を発表した。今回同社がデモを行なった製品は元々Tallyの製品だったが、Novellが同社の買収により獲得したもの。Novellによると、同ソフトを使用することにより、管理者は企業ネットワーク上にある機器の正確な在庫情報を入手できるほか、ソフトライセンスの追跡が容易になるという。
この資産管理ツールの発売日や価格は明らかにされなかった。同ツールは、Novellのシステム管理スイート製品ZenWorksに組み込まれる。
同スイートの最新版ZENworks 7は、前バージョンから大幅に内容が修正されており、今年の中頃に発売される。Novellの幹部によると、ZENworks 7のLinux版は、簡略化されたユーザーインターフェースを採用し、ネットワークデータベースへのアクセスといった一般的なタスクをより容易に行えるようになるという。
Novellのシニアバイスプレジデント兼IDサービス担当ゼネラルマネジャー、David Litwackによると、このLinux版に追加された機能は、将来Windows版やNetWare版にも追加されるという。
Novellの技術者らは、同社のID管理機能も改善した。同社は、Eclipseオープンソース開発フレームワークを基礎として、管理者が同時に複数のネットワークディレクトリを見ることができるツールを開発した。
ネットワーク管理者は、セキュリティルールなどのネットワークポリシーの確認/修正ができ、また同プログラムを使って過去の管理行動をチェックできる。
Litwackによると、Eclipseをベースに開発されたこのツールは現在ベータ版が提供されており、同社はユーザーID管理ソフト「Nsure Identity Manager」の次期アップグレード版に同ツールを組み込んでいくという。
またNovellは、同社のJavaサーバソフト製品Extendに、より多くのオープンソース技術を導入する計画の詳細を発表した。2002年にSilverStreamから獲得したExtendスイートには、アプリケーションサーバソフト、ポータルソフト、ワークフローソフトなどが含まれている。
さらにNovellは、Javaビジネスアプリケーションを開発/実行するためのサーバ製品を販売しているJBossとの提携を強化した。これにより、今後Novellは企業顧客に対しJBoss のオープンソースウェブポータルソフト、JBoss Portal関連のサービスを提供することになる。また、NovellはJBoss Portalへの同社独自の貢献を通じて同ソフトの機能強化を図る。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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