アスク ジーブス ジャパンとネットマイルが提携し、両社がそれぞれ提供する検索サービスとポイントプログラムを連携させたサービスを3月29日より開始する。これによりユーザーは、検索サービスを利用するだけでネットマイルのポイントを獲得できるようになる。
今回の提携により、ネットマイルのホームページ上にはアスク ジーブスの提供する検索枠が設けられる。この検索枠にキーワードを打ちこんで検索すると、アスク ジーブスのサイトが立ち上がり、検索結果が表示される。ネットマイルのトップページからアスク ジーブスの検索機能を利用したユーザーには、1人につき1日1回10マイルが付与される。
また、アスク ジーブスの通常の検索ページから検索を行った場合でも、10回から20回の検索に一度という頻度で、10マイルを獲得できるポップアップが表示されるようになる。アスク ジーブスのユーザーがすでにネットマイルの会員の場合は、IDを入力するだけでポイントが付与され、会員でない場合は、ネットマイルのユーザー登録ページに誘導される。1ユーザーが獲得できるポイントは、ネットマイル上から検索を行った場合と同じで、1日1回10マイルのみ。
ネットマイル 取締役 畑野仁一氏(左)と、アスク ジーブス ジャパン 代表取締役社長 CEO 塩川博孝氏(右) |
両社のねらいは明確だ。アスク ジーブスにとっては、ネットマイルの257万人という会員に同社の検索サービスを利用してもらうきっかけとなる。またネットマイルにとっては、同サイトのトップページに検索枠を設け、ユーザーに利用してもらうことで、サイトの活性化につながるというわけだ。
ネットマイル取締役の畑野仁一氏は、「これまでユーザーは、ネットマイルのトップページをあまり活用していなかった。インターネット上で誰もが利用する検索サービスを提供し、ポイントも付与することで、ネットマイルのトップページへのアクセスを増加させることができる」と語る。また、アスク ジーブス ジャパン 代表取締役社長 CEOの塩川博孝氏は、「検索のビジネスモデルは、ユーザーがクリックすることではじめて成り立つものだ。ポイントを付与すればユーザーの満足度も高くなり、集客力にも直接結びつく」としている。なお、ポイントの金額はアスク ジーブスが負担する(1マイル=1円)。
ネットマイルにはこれまでも、同社の257万人という会員数を狙った他の検索サービスプロバイダからアプローチがあったという。今回アスク ジーブスとの提携に至った理由は、両社の株主の1社にトランスコスモスが名を連ねているという共通点があったことももちろんだが、畑野氏は「(グーグルなど)他社の検索サービスを採用しているサイトは多いが、われわれはアスク ジーブスのスマートアンサー機能など他社にはない機能に注目した。このような機能は、ネットマイルの幅広い会員層の誰にでも使いやすい機能だ」と述べた。
1ユーザーにつき1日10マイルが付与されるのは6月末までだが、トラフィックの割合や付与するマイル数を見直した上で、両社はその後も引き続きサービスを継続する。畑野氏、塩川氏の両氏は、「提携企業2社とユーザーの3者がすべてWin-Win-Winの関係になる」と、同サービスの強みを語った。
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