アスク ジーブス ジャパンは、2004年8月よりベータ版として提供していた検索サイト、Ask.jpの正式サービスを2月15日より開始した。
Ask.jpはこれまでにも、ユーザーの検索意図を理解してダイレクトに検索結果を表示する「スマートアンサー」や、検索ワードの絞込みのヒントとなる語句を表示する「スマートファインダー」、共通概念と分析されたページ群の中から、検索に役立つと思われるリンク集サイトを抽出する「エキスパートリンク」などの機能を提供していた。本格サービス開始に合わせ、パーソナライゼーション機能のMy AskやPPC(Pay Per Click)機能などを追加する。
今回追加された新機能My Ask(ベータ版)は、ユーザーが自分の検索結果から必要な情報を選んで保存することができるというもの。検索結果の右側にある「保存」と書かれた部分をクリックすると、My Askに検索結果が保存されていく。ユーザーは、検索結果をフォルダ管理したり、コメントをつけて保存することもできる。保存した検索結果はMy Askの中からいつでも取り出すことができ、My Ask内での検索を行うことも可能だ。ユーザー登録を行わない場合のMy Askの保存件数は最大1000件だが、無料のユーザー登録を行えば容量が5倍に増えるという。
このほかにも、画像の検索が可能なイメージ検索機能や、グーグルのアドワーズ広告を採用したPPC機能が新たに提供される。
アスク ジーブス ジャパン 代表取締役社長の塩川博孝氏は、My Askを「検索情報のトランクルーム化機能」と表現している。現在はまだベータ版だが、今後My Askをさらに進化させ、「同機能をベースとしたデスクトップ検索やブログ、RSS検索機能との融合で、より統合化されたパーソナライゼーション機能を提供する」(塩川氏)としている。
今後の予定について塩川氏は、My Askの正式サービスを3月末に開始したいとしている。また、米Ask Jeevesでは2月8日にブログサービスを提供する企業Bloglinesを買収したが、塩川氏によるとAsk.jpでも米国との調整が整い次第、ブログサービスを提供するとしている。サービス開始時期は4月以降となる予定。また、ブログとRSSの検索機能については、Bloglinesの検索機能をベースとしたサービスを提供する予定で、時期については「未定だが、ホットな分野なので最優先に対応を進めたい」(塩川氏)という。さらに、米国にて2004年12月にベータ版サービスが開始されたデスクトップ検索については、「(Mozillaとの提携話もあることから)ロードマップが変更となる可能性が高く、不透明。当初は日本でも6月頃に提供開始を予定していたが、9月以降になるかもしれない」と述べた。
塩川氏は、これまで「日本の検索市場で3番手までに入れば良い」としていたが、ユーザーからのフィードバックが思った以上に良かったこと、また、グーグルの検索結果に満足ないユーザーがAsk.jpを利用する傾向があるとの印象から、「あとはヤフーを利用しないユーザーを取り込めば、2番手に入ることも可能」と強気だ。そのため、今後はAsk.jpを広く知ってもらうよう、広告などのマーケティングにも力を入れていくとした。
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