総務省は3月23日、RFID(電子タグシステム)にUHF帯(950MHz)の利用を認める改正案について、電波監理審議会から諮問のとおり改正することが適当であるとの答申を受けたと発表した。これにより、国内でもUHF帯のRFIDを利用できるようになる。
現在日本国内で利用できるRFIDの周波数帯は、135kHz帯、13.56MHz帯、2.45GHz帯となっており、それぞれの周波数帯の特性に応じて、物品管理や物流管理、物品追跡システム、セキュリティ管理などの用途に使われている。ただ、RFIDの活用分野は今後さらに拡大することが見込まれており、比較的長距離の通信が可能なUHF帯の利用許可を求める声が高まっていた。
これを受け総務省では、RFIDで950MHz帯の利用を認める方向で無線設備規則の一部を改正すべく、電波監理審議会に諮問していた。今回同審議会から改正することが適当だとの答申を受けたことに加え、総務省が同時に行っていた改正案についての意見募集にも特段の反対意見がなかったことから、今後同省では改正を速やかに施行する予定だとしている。
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