NTTコミュニケーションズは3月24日、個人情報などの重要情報を安全に持ち運べる「セキュアUSBメモリサービス」を、2005年3月25日から提供開始すると発表した。
この「セキュアUSBメモリサービス」には、専用USBメモリとWebサービスを組み合わせたシステムが採用されている。重要情報を、ひとつでは意味をなさない3つのデータに分散し、そのうちの2つから元の情報に復元するというものだ。分散したデータのひとつは専用USBメモリに自動保管されるため、他のひとつをノートPCやメール添付など専用USBメモリと別々に持ち出すことで、移動中の情報漏えいを防止することが可能になる。また、データを紛失した際には、専用のウェブサイトから紛失データの再ダウンロードやデータの無効化、新たな分散データの作成も行える。
さらに、元の情報は専用USBメモリの揮発領域に復元され、専用USBメモリをPCから取り外すと自動的に消去される。復元作業後の取り扱いが安心なほか、ハッシュ値の照合により復元した情報と元の情報が同じであることも証明できる。また、同社が独自開発した論理演算を使用することで、従来の秘密分散法では困難とされていた大容量のデータを高速に処理できるため、スムーズな情報の分散と復元が可能だ。専用ウェブサイトとのデータ送受信には、同社が提供するICカード認証を用いたインターネットVPNサービス「セーフティパスビジネス」を利用することで安全を確保する。
初期費用は専用USBメモリ5本を含め10万円、月額料金は保管データ量10GBで15万円からとなっている。
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