Wi-FiもVoIP携帯電話の実現を後押し
Wi-FiもVoIP携帯電話の実現を後押しする要因になっている。Wi-Fiとは短距離の通信を可能にする無線LAN技術で、すでに多くの家庭やオフィス、小売店、空港、公共機関などで、インターネットへのアクセスポイントとして利用されている。携帯電話メーカー各社は自社端末でWi-Fi機能をサポートしているが、ユーザーが大容量データを端末にダウンロードできるようにするため、というのが当初の目的だった。
だが、米国では、VoIPサービスの加入世帯数が1年間で32%も増加するなど、VoIP市場が活況を呈している。これを受けて、端末メーカー各社も、Wi-Fi携帯電話をこれまでのようにビジネスユーザー向けの高価格帯製品として位置付けなくなった。Wi-Fi携帯電話をVoIPソフトウェアと組み合わせれば、信頼性の高い通話が実現できるというのが、昨今の携帯電話業界における主流の考え方だ。さらに、こうしたサービスを実現することにより、既存の電話会社から、音声通話ビジネスを奪取できると、携帯電話事業者は期待している。
それでもWi-Fi携帯電話の可能性は未知数だ。Wi-Fi携帯電話を使うことにより、ユーザーは、通信事業者が所有するネットワークではなく、Wi-Fiネットワークを利用して無料通話をかけられるようになってしまう。これに対し、Texas Instrumentsなどのメーカーは、Wi-Fi携帯電話が普及すれば、既存の電波帯域をもっと有意義なサービスに活用できると述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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