Intelは米国時間10日、第1四半期の売上予測を事実上引き上げ、2005年は例年を上回る好調なスタートを切ったことを示した。
Intelは同日行った四半期中間報告で、第1四半期の売上高が92億〜94億ドルに達する見通しであることを明らかにした。同社の1月時点の予想では、同四半期の売上高は88億〜94億ドルだった。
金融アナリストらは一般に、Intelの予測範囲の中間点を取って同社の売上予測値としている。したがって、Intelの売上指標の中間点は91億から93億ドルに上がったことになる。Thomson First Callが31人のアナリストを対象に実施した事前調査では、Intelの売上予想平均値は91億5000万ドルだった。
今回の見直しは、基本的にIntelが例年を上回る第1四半期決算を見込んでいることを示すものだ。同社によると、例年第1四半期の売上高は第4四半期の売上高よりも約5%低いという。第4四半期の年末商戦を終えると、PC、特にコンシューマー向け製品の売上が落ち着く傾向があり、Intelの主な収益源であるプロセッサの販売も減ることになる。
Intelの新たな予想では、売上が第4四半期と比べて2〜4%減少することになるが、ただし前年同期比では14〜16%の増加になる。それでも、Intelが93億ドルの大台を達成すれば、第1四半期の売上は96億ドルを計上した第4四半期に比べて約3%の減少にとどまり、平均的な減少率である約5%を下回ることになる。
Intelはさらに、同四半期の粗利率が55%±2ポイントという先の予測に対し、57%±1ポイント前後になる見込みであることも明らかにした。この予想の見直しは、近日中に稼働する65ナノメートルプロセスのチップ製造関連コストが予想を下回ったことに起因するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス