オーバーチュアは、ヤフーの携帯サイトYahoo!モバイル上で、ユーザーが入力した検索ワード(キーワード)に連動して広告を表示するサービスのテスト版を開始していることを明らかにした。
発表はアカデメディアが主催する「検索会議」で行われた。
このサービスは既存のパソコン向けのキーワード広告と同じように、広告クライアントが希望するキーワードに入札をし、もっとも高い値段で入札したクライアント順に広告が表示されるというもの。広告は検索結果のページで表示される。
オーバーチュアの鈴木大海氏によれば、現段階では広告が表示されるキーワードは、一部のジャンルのものに限られるという。また、キーワードの入札も実際に行われているが、限られた広告クライアントへの提供となっている。キーワードの最低入札価格は、現状はパソコン向けも携帯電話向けも同じだが、将来的に広告のクリックスルーレートが高い携帯電話向けサービスの最低入札価格を高くする「可能性もなくはない」(鈴木氏)。
携帯サイト向けのキーワード連動型広告サービスはサーチテリアなどがすでに開始しているが、「Yahoo!モバイルはモバイルのポータルの中でも非常に大きい。その規模でできる(携帯サイト向けキーワード連動型広告)という意味では今回が初めて」と鈴木氏はいう。
同時に同氏はヤフーのディレクトリであるYahoo!カテゴリのページ内に、カテゴリに関連した広告を表示するサービスについても発表した。サービスは近日中に実施されるという。
このサービスでは、Yahoo!カテゴリの各カテゴリをキーワードとひも付け、そのキーワードに関連した広告がYahoo!カテゴリのページ内に表示される。このため、Yahoo!カテゴリを閲覧するユーザーはキーワード(検索ワード)を入力していないが、広告クライアントにとってはキーワード連動型広告と同じサービスとして提供される。
同じ会場でスピーチをしたヤフーの検索企画室室長の井上俊一氏によれば、ディレクトリサービスにおけるYahoo!カテゴリのマーケットシェアは93パーセントあるという。
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