Intelが発表した新しいロードマップは、新たにプラットフォームを重視し始めた同社の戦略を反映したものだ。プラットフォームとは、特定のプロセッサとそれに対応するチップセットの組み合わせを指す。これまで、プロセッサとチップセットはそれぞれ別個に開発されてきたが、同社は顧客のニーズに応えるために両者の開発を一緒に進めることにした。
XeonのMPモデルは「Truland」プラットフォームの一部として、今後数週間以内にも登場する。このうち、ハイエンド向けの「Potomac」は最大で8Mバイトの高速キャッシュを搭載する。一方、それよりもキャッシュ容量が小さい「Cranford」はローエンド向けとなると、Gelsingerはインタビューのなかで語った。
「Potomac」と「Cranford」には、作業負荷の増減に応じて動作速度を切り替え、消費電力を抑える機能も搭載される。
またTrulandプラットフォームでは、2005年には「Paxville」、2006年には「Tulsa」というチップが登場する予定だ。
さらに、2007年には「Reidland」という新しいXeon MPが発表される。このプラットフォームで使われる「Whitefield」は4基以上のプロセッサコアを搭載したものとなる。
Xeon DPモデルについては、MPモデルよりも早くデュアルコアチップが登場する。「Bensley」というプラットフォームは2006年第1四半期に登場予定で、「Dempsey」というプロセッサと「Blackford」というチップセットが採用される。またワークステーション向けには、「Glidewell」というBensleyのバリエーションも提供される。
Gelsingerは同日、Bensleyプラットフォームを使ったシステムのデモを行った。
BensleyとGlidewellには、3つの新技術が搭載される。そのうちの1つ目は、Intel Virtualizatoin Technologyというもので、これは複数のオペレーティングシステムを同時に動かすためのもの。2つ目は、Input/Output Acceleration Technologyという技術で、ネットワーク機能の高速化を図るために利用される。そして3つ目の技術はIntel Advanced Management Technologyで、これはコンピュータをリモートから簡単に管理するためのものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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