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スーパーモデルの動きをするマネキン・ロボが登場--日本SGIなど開発

永井美智子(CNET Japan編集部)2005年02月28日 22時30分
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  日本SGIと、ロボットのデザインを行うフラワーロボティクスは2月28日、共同で開発したマネキン型ロボット「Palette(パレット)」を製品化すると発表した。年内に事業計画を策定し、アパレル業界を主なターゲットとして販売する。

  日本SGIとフラワーロボティクスはこれまで、結婚式で花嫁に花束を渡すフラワーガールをモデルとしたロボット「Posy(ポージー)」を開発してきた。今回のPaletteは、Posyの開発で得たノウハウをもとに開発したという。

マネキン型ロボット、Palette。見る人の位置に合わせてポーズをとる

  Paletteは台座に取り付けられたセンサーによって近くにいる人間の位置や距離を感知し、状況に応じた動きをする点が特徴だ。スーパーモデルの動きをモーションキャプチャーでデータ化してPaletteに記憶させており、「洋服が最も美しく見えるような動きを取る」とフラワーロボティクス代表の松井龍哉氏は説明する。

  洋服を見せるための全身型のほかに、ジュエリーの展示向けのアッパートルソ(上半身)型も用意した。アッパートルソ型の場合、ジュエリーの輝きを引き出すような動きを見せる。

マネキンなら「世界展開が容易」

  今回、マネキン型のロボットを製品化する理由について、日本SGI ブロードバンド・ユビキタスソリューション推進本部 新規事業推進オペレーション統轄の大塚寛氏は「ロボットによって、100年以上前から静的だった空間を動的に変えることができる。また、マネキンは世界中の人に理解しやすく、世界展開が容易だ」と話す。2002年からすでにテストマーケティングを行っており、ルイ・ヴィトンの表参道店のオープン時などに展示されていたという。

  Paletteのネットワーク機能を利用すれば、店舗内に出入りする人の数や動きといったデータをマーケティングに活用することも可能だ。また、カメラを取り付ければセキュリティ用途にも利用できる。「ロボットを生活の中に溶け込ませ、都市のインフラにしていきたい」(フラワーロボティクスの松井氏)

  PaletteはPosyに比べて部品点数を削減し、製造コストを引き下げている。「例えば複数の配線をまとめることで、配線の数をPosyの5分の1にした」(日本SGI)。各パーツはモジュール化されており、腕の関節など一部分が壊れても簡単に取り替えられるようになっているとのことだ。

  販売価格は未定だが、「既存のマネキンにできるだけ近い価格にする」と日本SGIの大塚氏は話しており、100万円以下になる見込みだ。高級服飾店やデパートのほか、レセプション会場や美術館、自動車などの販売店に設置することを想定する。2005年度内の発売を目指している。

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