米陸軍は来年、ロボットにマシンガンを持たせ、人間がそれをコントロールできるようにする計画だ。
米陸軍は来年3月、Foster-Miller社製ロボット「Talon」の展開を始める計画だ。このロボットには、マシンガン「M240」または「M249」が装備される予定であると、Foster-Millerの広報担当は述べる。Talonにはこのほかにも、ロケットランチャーの装備が可能である。米軍は、2003年より武装版Talonのテストを続けている。
戦場で人間を危険な目に遭わせないために、ロボット車両に銃を装備させるのは、技術進化の流れのなかでは自然なことだと、同社では説明する。今回のTalonやiRobot社のPackBotを含むいくつかのロボットは、戦闘中にアフガニスタンのトラボラの洞窟内部における写真撮影のような監視任務遂行に利用されていた。他のロボットは、爆弾や地雷を処理する「ディストラプター」と呼ばれる破壊銃を装備していた。
マシンガンを装備したロボット車両のおかげで、兵士は安全な場所から敵を攻撃することが可能になる。
多くのロボットとは異なり、マシンガンを装備したTalonは自己制御を行わない。人間が無線またはファイバーネットワーク経由で指令を送ることによって初めて銃が制御されるようになっている。
「移動、監視、射撃の動作は、必ず人間が指示する」とFoster-Miller広報は述べている。「ラボの人間は自動操縦が好きだが、実際に使う側はロボットを常に支配下に置いておきたいと思うだろう」
Talonの重量は約80ポンド(約36キログラム)で、時速5.2マイル(約8.4km)のスピードで約20マイル(約32キロメートル)のバッテリ走行が可能である。ロボットが動作する「ウェイクアップ」モードでは、1回のバッテリ充電で約1週間稼働することができる。Talonは、ボスニアでの手榴弾除去のほか、世界貿易センタービルの瓦礫撤去にも利用された。Foster-Millerでは、さまざまな米軍機関より6500万ドル以上の受注を受けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス