米国時間15日に、「どれでも聴き放題」を売り物にするNapsterのサブスクリプションサービスで、PCに音楽を記録する古いテクニックを使えば、ダウンロードした曲を保存できることが判明し、さまざまなブログで話題になっている。
このテクニックは、America OnlineのWinamp部門から出されている無料ソフトウェアを使って、Napsterの配信する音楽ファイルからコピー防止機能を外すというもので、この処理を行った音楽ファイルは何回でも自由にCDに焼けるようになる。
この種のハッキングは、RealNetworksからApple Computerまで、各社が提供するデジタルメディアサービスを長年の間に何度も悩ませてきた。しかし、100万以上の楽曲に無制限にアクセスできるサブスクリプション形式の音楽配信サービスの場合、似たようなハッキングでも、話は全く違ってくる。
このハッキングを行えば、非常に高音質な音楽ファイルを、しかもコピー防止機能を外したままで保存できる。それでも、いまのところ、Napsterをはじめとするコンテンツプロバイダ各社では、こうしたハッキングはサブスクリプション形式のビジネスモデルに対する脅威にはならないと主張している。
「これは別に新しいことではない。われわれは、音楽に料金を支払う意思のあるユーザーのために、われわれのシステムを可能な限り安全なものにするために全力を尽くす」とNapsterの広報担当者Dana Harrisは述べている。
このニュースは、ハッカーとメディア企業が長期間にわたって続けてきている軍拡競争のなかで最新の出来事となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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