デルは2月15日、セキュリティを強化した企業や官公庁向けノートPC「Latitude」の新製品2機種と指紋認証ソリューションの新製品を発売するとともに、法人向けの統合セキュリティソリューションを提供すると発表した。
Latitudeの新製品は、B5サイズのハイエンドモバイルモデル「D410」(推奨構成価格:税込み18万6900円)と15.4インチワイド液晶のハイエンドパフォーマンスモデル「D810」(同20万4750円)で、両機種とも2月21日に発売する。両機種に共通する特徴は、さまざまなセキュリティ機能が強化されている点だ。標準では内蔵のスマートカードリーダーによるユーザー認証が可能で、組み込み型セキュリティを実現するための国際的コンソーシアムであるTCG(Trusted Computing Group)で定義されたセキュリティ機能仕様を実現したTPM(Trusted Platform Module)セキュリティチップにより、設定によってデータの暗号化も可能になっている。さらに、物理的なセキュリティ機能として、ケンジントンロックにも対応している。基本構成のスペックは下記を参照。
また、「Silex SX-Biometrics Suite with COMBO-Mini」(UIMカードリーダー/ライタ付き小型指紋センサー)による「指紋認証ソリューション」を2月25日に発売する。このソリューションは、企業向けデスクトップ「OptiPlex」や、ワークステーション「Dell Precision Workstation」シリーズと組み合わせることも可能で、利用すればクライアント単位でのユーザー管理が容易になる。Latitudeの新製品にも指紋認証ソリューションモデルがあり、指紋認証機能を搭載した「D410」は、推奨構成価格が税込みで29万6100円、同「D810」が35万4900円。
【Latitude D810】(推奨構成)
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【Latitude D410】(推奨構成)
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これらの新製品に加えて、顧客のセキュリティ対策レベルに応じたセキュリティサービスを提案する「統合セキュリティ・ソリューション」を提供する。このソリューションは、2つのサービスから成る。
まず「ポイント別ソリューション」では、すでにセキュリティ対策ポリシーが明確になっている顧客に対してヒアリングし、そのニーズに応じて適切な製品やソリューションなどを提案する。2〜3カ月の短期導入を図るが、料金は顧客のケースや規模によってまちまちなので、標準価格のようなものは設定していない。
もうひとつは、セキュリティ対策ポリシーがまだ明確になっていない法人向けの「短期セキュリティ診断サービス」で、ポリシーの策定からシステム構築までを支援する。コンサルタントがヒアリングして現状を診断し、その結果をもとにして最短2週間でセキュリティ対策のロードマップやソリューションを提案する。料金は100万円から。
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