デルは2月8日、サーバとストレージ製品の顧客向け保守サービスを管制する施設「エンタープライズ コマンド センター」(ECC)を本社がある川崎市に開設し、この日から運営を開始したと発表した。
日本でのECCの開設は、米国や中国、アイルランドに続き世界で4番目のものだが、生産工場を持たずに販売サービスだけを展開している地域としては初めての開設となる。ECCは日本全国のオンサイトの状況を一元管理するツールがが設置され、製品に障害が起きた際に、専任のエンジニアが障害発生の連絡からオンサイト保守の実施、問題解決までを24時間体制(2005年5月から)で一元的に監視する。これにより、保守部品や人員の迅速な手配が可能になったり、製品開発チームやソフトウェアのパートナーとの連携で問題を早期に解決できたりするようになる。
また、台風や地震など自然災害に関しても常時情報を収集しているほか、海外にある3つのECCからも日本の状況をモニターできるため、万が一川崎のECCに何らかの障害が発生しても、海外拠点が連携して事に当たるため、顧客への影響は最小限に抑えられる。
エンタープライズ コマンド センターの内部。24時間体制で保守にあたる。 |
代表取締役社長の浜田宏氏は「ECCは、待ちに待って開設した我々の重要な戦略投資だ。2004年は総合マーケットシェアが3位になり、その中でもサーバでは20%近いシェアを占めて2位になった。これは、ハードウェアのコンサルティングサービスであるデルプロフェショナルサービスがここ3年間大活躍した結果で、今後は製品ラインナップの強化やリーズナブルな価格設定はもちろんのこと、保守の質を上げるなどサービスの充実を図って顧客満足度の向上を最優先に進める」としている。
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