IBMは米国時間2月8日、これまでで最も低価格のUnixサーバとなるp5-510を発表した。同サーバには新しいPower5プロセッサが採用されている。
IBMによると、この新しいサーバはプロセッサコアを1ないし2個持つプロセッサを採用し、最大32Gバイトのメモリを搭載可能だという。価格については、1.5GHzで動作するシングルコアのチップに、1Gバイトのメモリ、デュアル構成のHDD、同社版UnixのAIXを搭載したモデルで4799ドルとなる。
IBMはUnixサーバ市場で、長い間、1位のSun Microsystemsと2位のHewlett-Packard(HP)の後塵を拝していたが、ここ数年は順位を上げてきている。IBMは、Sunが特に強みを発揮してきたローエンドの製品向けに、Powere 5プロセッサを設計した。
Power 5プロセッサは複数のOSで動作可能だ。具体的には、IBM版UnixのAIX、Red HatやNovellが提供するLinux、そしてp5-510より強力なシステムではIBMのミッドレンジサーバ用OSのi5/OSにも対応する。さらに同社は、p5製品ラインに加え、Linuxのみ動作可能なOpenPowerというモデルも販売している。
IBMは、Powerプロセッサをできるだけ多くの製品に搭載しようとしており、これらのサーバもその一部となる。Powerプロセッサはまた、ネットワーク機器や次世代ゲーム機、Appleのコンピュータなどにも採用されている。
IBMは新サーバに2つの基本モデルを用意している。大企業向けの510は1.65GHzで動作するプロセッサを搭載しており、510 Expressのほうは1.50GHzのプロセッサとなる。
シングルコアチップを搭載したモデルは2月18日発売で、デュアルコアモデルの発売は4月となる。シングルコアの1.5GHzチップ搭載モデルを除く全機種に、36Mバイトの高速キャッシュが搭載されると、IBMでは述べている。
IBMのPower 5システムでは、複数のOSを同時に動かすことが可能だが、そのためにはバーチャライゼーション(仮想化)ソフトウェアを購入する必要がある。このソフトウェアの価格はp5-510の場合1プロセッサコアあたり590ドルで、年間110ドルのメンテナンス料が別途かかる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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