ガートナー ジャパンは1月6日、自治体でのLinuxサーバ利用に関する調査結果を発表した。2004年のLinuxサーバ導入率は53.0%で、前年の34.8%から増加した。稼働サーバシステムにおける台数比率は11.4%あり、前年の6.1%に比べ2倍近くに拡大した。「2004年10月時点の民間企業は、利用率が4割弱、稼働台数比率は5%程度で、自治体におけるLinuxサーバの浸透がいかに大きいかが分かる」(同社)
Linuxサーバ利用状況を2003年と2004年で比較したところ、Linuxサーバ導入率が高まった一方で、新規導入予定率が低下した。「2003年の新規導入予定率が5.5%であったにもかかわらず、利用率(導入済み)が18ポイント以上も増えたのは、何らかの外部的な要因があったと推定できる」(同社)
【Linuxサーバ利用状況】
2003年
2004年
導入済み
34.8%
53.0%
新規導入予定(1年以内)
5.5%
0.8%
新規導入可能性(3年以内)
1.6%
0.7%
興味はある
31.9%
23.5%
政府/県の動き次第
9.9%
9.0%
関心がない
8.6%
6.9%
Linuxを知らない
7.6%
6.1%
プラットフォームごとの稼働台数を比べると、Linuxサーバの比率が大きく増え、オフコンが減少した。「それ以外に大きな減少は見られず、UnixサーバやWindowsサーバがLinuxサーバにリプレースされたというよりも、新しい用途としてLinuxサーバが導入されたと考えられる」(同社)という。
【プラットフォーム別台数シェア】
2003年
2004年
Linuxサーバ
6.1%
11.4%
Windowsサーバ
75.7%
74.0%
Unixサーバ
4.3%
4.6%
オフコン
11.5%
8.2%
メインフレーム
2.3%
1.9%
Linuxサーバの用途について調査したところ、「電子メールサーバ」が65%あり、民間企業の43%より高い割合となった。ガートナー ジャパンでは、1年以内にLinuxサーバを新規導入する予定がある自治体は回答者の0.8%にとどまることから、Linuxサーバの導入は一巡したとみている。
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