ネットワンシステムズ(澤田 脩社長)は、自営のIP-PBX(構内交換機)とNTT東日本の法人向けIP電話サービスとの接続を可能にするシステム「ハイブリッドIPセントレックス」を12月15日から販売する。
「ハイブリッドIPセントレックス」は、VoIPソフトウェアベンダー・スカイウェイブ製のSkyIP-PBXでIP内線網を構築し、専用の中継機器「MRG(Media Relay Gateway)」を使って、NTT東日本の帯域保証型Ethernet回線に接続するシステム。両者を組み合わせて利用することで、内線網の柔軟な運用やシステム拡張と、外線・内線統合によるランニングコストの削減を図る。専用中継器機の「MRG」は、このシステムのために同社とスカイウェイブで共同開発した。
主な特徴は、(1)設備投資、運用コストを含めたランニングコストの大幅な削減が可能、(2)他のアプリケーションと連携したIPコミュニケーション環境やモビリティ環境の構築が容易、(3)電話機の増設・移設やサービスの追加・変更が容易で、運用の柔軟性が高い、(4)SkyIP-PBX1台で複数ユーザーグループの内線を一元管理――など。
外線通話には、専用のIP電話網を構築し、従来の加入電話と同じ番号での着信が可能なNTT東日本の法人向けIP電話サービスを利用。これにより、低料金での外線通話、従来のように所在地の市外局番から始まる電話番号(03-xxxx-xxxxなど)での同番移行、遠隔地の拠点を含めた内線化などが可能となる。同サービスは、既存のPBXやIP-PBXが活用できるため導入しやすく、拠点規模に応じたアクセスラインの提供など付随するメリットも多い。
同社では、PBX機能をアウトソーシングするIPセントリックスサービスや自営のIP-PBX導入で生じるさまざまな問題を一挙に解決する新しいソリューションとして、大企業、自治体、公共機関などをターゲットに初年度3億円の売り上げを見込む。
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