買収に苦労は付きもの--オラクルCEO、プロフットボールチームに食指

Alorie Gilbert(CNET News.com)2004年12月10日 20時27分

 OracleのCEO(最高経営責任者)Larry Ellisonは、Forbes誌の米国富豪ランキングで第10位につける程の大金持ちだが、だからといって何でも簡単に手に入るというわけでもない。他のソフトウェア企業はもちろんのこと、アメリカンフットボールのプロチームでさえ、買収は苦労はつきものだ。

 Ellisonは、米国時間8日にOracleのOpenWorldで行なった講演の中で、San Francisco 49ersの買収に失敗したことに対する鬱憤をぶちまけた。同チームのオーナーであるJohn YorkとDenise Yorkは最近、Ellisonからの買収の申し出を断っていた。

 Ellisonは演説中に同チームについて問われ、「残念ながら(49ersは)公開企業ではないため、総会決議で(2人のオーナーを)辞めさせることはできない」と答えた。

 またEllisonは、注目を集めているOracleによるPeopleSoft買収についても発言。PeopleSoftはOracleと競合するソフトメーカーで、Oracleは1年以上前からPeopleSoftの買収に取り組んできている。PeopleSoftの取締役会はOracleによる買収提案を何度も拒絶したが、Oracleの株主は最近の総会で、同社が今後も同社の買収に取り組んで行くことを支持する決議を行なった。

 しかしEllisonは、49ersのオーナーに対する辛らつな言葉を用意していた。「(彼らが所有している間に、49ersは)リーグで最低のチームになり果ててしまった」(Ellison)

 Ellisonは、今シーズンに入ってわずか1勝しただけで、あとは連敗続きの49ersの成績に触れ、「1つ勝てれば上出来だろう」と語った。

 報道によると、Ellisonはロサンゼルスに新チームをつくるための交渉をNFLと進めているという。同氏は、講演を聴きに集まった参加者に向けて、Los Angeles Stars--同氏がロサンゼルスに設立したいと考えている新チームに注目するよう呼びかけた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]