米カリフォルニア州サンフランシスコ--Sun Microsystems最高経営責任者(CEO)のScott McNealyが米国時間8日、主要なビジネスパートナーであるOracleのソフトウェア価格体系を非難した。
McNealyは、マルチコア・プロセッサに対するOracleの課金方法を非難した。しかも、Oracle主催のカンファレンスであるOpenWorldの会場の、何千もの聴衆を前にした基調講演の場にて、である。
IBM、Sun、Intel、Advanced Micro Devices(AMD)らの企業は、1つのシリコン片上に2つのプロセッサエンジンを備えたデュアルコアという手法へと移行しつつある。これが、ソフトウェア企業にとっての価格決定議論の呼び水となっている。プロセッサ単位で課金すべきなのか。それともコア単位で課金すべきなのか。
Oracleは、後者のアプローチを選んだ。つまり、シングルコアのUltraSparc IIIプロセッサを使ったSunのサーバから、デュアルコアのUltraSparc IVプロセッサ搭載サーバへとアップグレードするユーザーは、パフォーマンスの向上とともに、追加料金の支払いを求められる。
McNealyは同カンファレンスで、SunがデュアルコアのOpteronプロセッサを自社製品に組み込むのは2005年になると述べ、「コア単位で課金するOracleにとっては、売上増大の良い機会になるだろう」と皮肉った。
Microsoft、Sun、Intel、AMD、Hewlett-Packard(HP)では、プロセッサ単位の課金を支持している。これは驚くべきことではない、これら企業では、デュアルコアプロセッサは単にパフォーマンス向上の一手法として捉えているからだ。しかし、ソフトウェア企業は、プロセッサあたりの価格体系を適用することで、潜在的な利益を失う可能性を持っている。
Oracleは最近、デュアルコアに対する価格体系について自社のポリシーを述べている。「あなたがレストランに行って2つのリンゴを注文したとしよう。(リンゴ2個分であれば)どのように出されても構わないはずだ」と、グローバル・プライシング&ライセンシング戦略担当バイスプレジデントのJacqueline Woodsは、サイトで述べている。
だが同社のこの姿勢は、まだしっかりと決まったわけではない。
Oracleのサーバ技術担当エグゼクティブバイスプレジデントChuck Rozwatは8日、報道陣を前にしたQ&Aセッションの中で「われわれは、価格体系についてまだ検討中の段階である」と、コメントした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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