Oracleは、本業であるデータベース以外の事業を強化する取り組みの一貫として、コンテンツ管理市場への進出に関する詳細情報を発表するとともに、アプリケーションサーバ製品ラインの新バージョンを披露した。
同社は米国時間8日、来年早々に新しいコンテンツ管理サーバソフトウェア「Oracle Files 10g」の開発が完了すると述べた。また同社は、ビジネスインテグレーションを意識して開発されたバージョンを含む、アプリケーションサーバソフトウェア製品群の新バージョンを発表した。
すでに伝えられている通り、同社は、アプリケーションパッケージを販売するPeopleSoftの大型買収を検討する一方で、ミドルウェアの自社開発も進めている。
同社によると、Oracle Files 10gは幅広い用途を想定して設計されているという。既存のコンテンツ管理ソフトウェアは、特定の業界で、特定の用途に対処するように作られたものばかりだとOracleの幹部は述べる。
同製品には、文書管理やファイル管理、ファイル共有、セキュリティ、ワークフロー用のツールが付属している。同社は、Oracle Files 10gを「Oracle Collaboration Suite 10g」のアドオンとしても、単品としても販売する計画だ。
OracleはJavaベースのビジネスアプリケーションを構築・実行するためのソフトウェアである「Application Server 10g」の新バージョン「Oracle Application Server 10g release 2」も発表した。この製品群は各バージョンとも今月後半から来年早々にかけ、段階的に発売される予定だ。
アプリケーションサーバマーケット担当バイスプレジデントのRick Schultzによると、Oracleは市場をリードするIBMやBEA Systemsからシェアを奪取すべく、アプリケーションサーバ製品のさまざまなバージョンを開発したという。
サーバスイートをさまざまなバージョンに分けて販売すれば、BEAやIBMの既存顧客に対し、Javaベースのポータルソフトウェアやインテグレーションソフトウェアなど、個々のコンポーネントを販売し易くなると、同氏は述べた。
Oracle Application Server 10g release 2は、Java 2 Enterprise Edition 1.4仕様に準拠しており、ビジネスインテリジェンスツールやWebサービスアプリケーションを開発するための機能を備える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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