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ボーダフォン津田氏が社長就任会見、「コスト削減から売上増にステージを移す」

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年12月08日 21時06分
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  「これまではコスト削減を優先してきたが、これからはいよいよ売上増に向けた取り組みを行っていく」--12月1日にボーダフォン代表執行役社長兼CEOに就任した津田志郎氏が8日、都内で社長就任会見を行い、意気込みを語った。

  津田氏はまず同社の現状について、「ボーダフォンが置かれている環境は厳しい」と認めた。そのうえで、これまで行ってきた人員削減などのリストラの成果が出てきていると紹介。これまでは経営基盤の強化に重点を置いてきたが、今後は3Gを中心とした魅力的な端末やサービス、価格体系を展開していくという。

ボーダフォン代表執行役社長兼CEO 津田志郎氏

  「世界的に見れば3Gはようやく始まったところだが、日本では主戦場が3Gだ」(津田氏)

  同社は冬モデル7機種のうち、6機種を全世界向けに開発された共通仕様のグローバル端末としている。「これまでグローバル端末にするかどうかをめぐって議論があり、市場投入に時間がかかったのは事実だ。今後は日本市場の動向をボーダフォングループにフィードバックし、グローバルパワーを発揮することで日本での競争力も上げていく」と津田氏は語り、先端市場のノウハウをグループに提供することが1つの使命との認識も示した。

  2006年には携帯電話の番号を変えることなくキャリアを変更できる番号ポータビリティ制度が導入される予定だ。津田氏はここにシェア奪回のチャンスがあると見ている。「サービスを向上させ、顧客の信頼を勝ち取ることに尽きる。社員にはあらゆる分野でできることを考えてほしいと話している」(同氏)

  現在総務省で議論されている携帯電話用周波数の新規割当に関しては、「現在行われている研究会は周波数の有効活用に関する議論を行うものだが、方向性がゆがめられている。新規参入の是非ではなく、有効活用という論点に絞ってほしい」と話す。携帯電話市場が既存事業者3社の寡占状態にあるという指摘に対しても、「かつては携帯電話とPHS事業者を合わせて、1地域に最大で7事業者が存在したこともある。これが3つのグループに集約されただけのことだ。寡占状態というのは正しくない」と反論した。

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