サンフランシスコ発--Red Hatは価格を下げる必要があり、さもなければ無償のオープンソースOSに顧客を奪われてしまうと、Dellの幹部が米国時間7日に述べた。
同社でLinuxベンダーとの窓口を務めるJudy Chavis(エンタープライズ製品グループ、ビジネス開発担当ディレクター)は、「中小企業向けのRed Hat Enterprise Linux 3の価格は、顧客の払える範囲を超えているというのがわれわれの考えだ」と述べた。
Dellには、自社の見解をはっきりわからせるだけのマーケティング力がある。実際、同社はRed Hatの価格設定に不満を覚えると、10月にはNovellとの間でSuSE Linuxの販売に関する契約を結んでしまった。「確かに、われわれがNovellと提携した理由の1つは、Red Hatの価格の高さだった。Novellは我々の求めに応じ、我々が望んだ価格を提示できた」と、Chavisは当地で開催中のOracle OpenWorldの会場で行われたインタビューのなかでそう述べた。
Red Hatはこの記事に対するコメントを避け、Dellは戦略的なパートナーであると述べるにとどまった。
高い価格を設定すれば、それ相当の代償がともなう。Red Hatが提供するサポートやソフトウェアアップデートや認証をそれほど望まないユーザーが、無料の代替を入手できる市場においては、特にそのことがいえる。「慎重に進めなければ他のオープンソースプロジェクトにユーザーを奪われてしまうという事実を強く意識しているため、Red Hatとは非常に緊密に協力している」と、ChavisはDebianプロジェクトのような非営利の選択肢に触れながら、そう語った。
Sun MicrosystemsやMicrosoft、IBM、Novellの各社も自社技術の人気が高まった時には、Red Hatと同じような態度をとった。「自信過剰になり、自分たちは特別だと思いこんでしまう。しかし、すぐ後ろに控えているものに絶えず目を光らせておかなくてはならない」(Chavis)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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