データベース最大手のOracleは米国時間6日、ストレージコスト削減に向けた取り組みの一環として、Apple Computerのラックマウント・ストレージシステム、Xserve RAIDの採用を支持した。
Oracleは、従来同社のデータベースを格納するのに利用されてきたハイエンドの頑強なストレージシステムに代わる、優れた低価格製品としてXserve RAIDの名を挙げた。さらに、Oracleは自社の技術部門でも電子メール、ボイスメール、カレンダー情報の格納にXserve RAIDを利用している。
Oracleは、以前ならFibre Channelベースの高価なディスクアレイにしかできなかった作業にXserve RAIDを利用している。同社は、メガバイト単位のコストはAppleのアプローチの方が3倍優れている、と白書のなかで指摘している。
「Xserve RAIDの性能はたいへん素晴らしい」とOracleは白書のなかで述べている。Appleによると、Oracleは50〜100 TバイトのApple製ストレージを採用する計画だという。Apple自体も自社のデータストレージシステムを、それまで使っていたEMCやIBMのものからXserve RAIDへと移行してきている。
OracleはAppleのストレージ製品に加え、HP、NetApp、EMC/Dell、およびEngenioのシステムを、Resilient Low Cost Storage Initiativeに適した候補として認定した。
一方Appleは、Oracleが10gデータベースのMac版を年末までに発売するという以前に発表した計画に関して前進していることも明らかにした。
同社では、10gがMacサーバ上で動作することになれば、企業へのMacの導入が進むだけでなく、Oracle上で動作するアプリケーションの開発を行う多くの企業に対してMacの魅力をアピールすることにも役立つと期待している。
AppleのBrian Croll(ワールドワイド・ソフトウェア製品マーケティング担当シニアディレクター)は、「これにより、Macをプラットフォームとして検討したことがなかったところにも扉が開かれる」と語った。
Appleは、Oracleからサポートに加え、「Xsan」と呼ばれる自社のストレージファイルシステムソフトを999ドルで近日中に発売する計画だ。Appleは同ソフトを予定通り今秋発売する計画で、約2週間をかけて最後の仕上げを行った後、出荷を開始するとした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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