オンラインオークションのeBayは、ユーザーが購入したいものを掲示できる新サービス「Want It Now」を提供開始した。
ユーザーはこれまで、オークションサイトに掲載されているアイテム一覧から欲しい商品を検索することはできたが、購入したい製品について自ら情報発信することはできなかった。この機能により、ユーザーは意思表示する手段を手に入れたことになる。
またeBayは、サイトに商品を出品するユーザー向けにも、購入希望者が掲示した広告を検索して買い手を探し出すツールを用意した。
eBayの登録ユーザーはこのシステムを利用して、購入希望商品が記載された広告を30日間掲示できる。また、売り手はこの広告を検索して、コミュニティの評価や居住地域など、買い手の情報を調べることができる。売り手は購入希望者のアカウント名を知ることはできないが、スクリーンネームを知らなくても購入希望者にオークション情報を電子メールで通知することが可能だ。
eBayはまだ「Want It Now」を大々的に宣伝していないが、この機能はすでにeBayユーザーの間で話題になっているようだ。同社は米国時間11月30日から購入希望者の広告を掲示し始めたが、12月3日時点で人気の「eBay Motors」コーナーには既に200人分の広告が表示されている。
同機能により、買い手は希望アイテムを早く見つけ出し、売り手は短期間で商品を販売できるようになると、eBayでは考えている。また、売り手は、商品カテゴリの需要を客観的に把握することもできる。
同機能の提供開始は、eBayがクラシファイドサイト市場に正式参入したことを意味する。eBayは、45の都市向けにさまざまな情報を提供するシンプルなクラシファイドサイトCraigslist.orgの株式を25%取得した際にこの市場に足を踏み入れている。また同社は11月には、オランダの広告ベースのクラシファイドサイトMarktplaats.nlを約2億9000万ドルの現金で買収する計画も明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある