沖電気工業は、近距離無線ネットワーク技術ZigBee対応の生体センサーノードを開発した。同社が12月6日に明らかにしたもの。デモンストレーション用として、筋電/心電センサーと、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所の携帯型小型通信装置であるユビキタスコミュニケータを同生体センサーノードと連動させるシステム「健康管理ユビキタスネットワーク」も構築した。
同生体センサーノードは、ZigBee無線モジュールと各種生体センサーを一体化した装置。体の各所に取り付け、無線で生体情報を収集する。例えば、患者に装着してもらい、不整脈などの異常発生を本人だけでなく施設内の離れた場所にいる医師や介護師、家族などに通知するなどの用途が考えられる。異常発生時の心電波形などもユビキタスコミュニケータを介してモニターできるため、迅速な救急処置も施せるという。
同社は、12月7日から9日かけて東京国際フォーラムで開催されるTRONSHOW2005に、健康管理ユビキタスネットワークを出展する。その際、心臓疾患などの患者が病院や各種養護施設などの敷地内で利用することを想定したデモンストレーションを実施する。
同社は今後、生体情報と位置情報を連携させたセンサーネットワークを構築し、携帯電話の位置情報サービスと組み合わせることで、屋内外での対象者の位置を特定できる安否確認/緊急通報ソリューションを開発していく。
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