シスコのコアルータ「CRS-1」、売上に勢い--ソフトバンクBBなどが採用

Marguerite Reardon (CNET News.com)2004年12月06日 14時09分
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 ネットワーク機器最大手のCiscoの幹部らは、同社が今年新たに発売したCRS-1コアルータの売上が目標を上回っていることを明らかにした。同社は米国時間5日に同製品の小型版を発表した。

 同社がCRS-1製品の成功にかける期待はきわめて大きい。同社は、コアルータ市場(2004年の市場規模はおよそ15億ドル)で、この1年間ライバルのJuniper Networksにシェアを譲り続けてきた。そのJuniperは2年以上前に次世代コアルータのT-640を発表しており、シスコは失地挽回の望みをCRS-1に託していた。

 同社は今年5月にCRS-1を発表。新しいソフトウェアを採用したこのルータは、毎秒640Gビットのスイッチング性能を持つ。同社では、最大72台のCRS-1をつなげることで、毎秒92テラビットの処理性能をもつルータを作り出せると主張している。長いテスト期間のせいもあり、CRS-1はようやく最近出荷が始まったところだが、Cisco幹部らは予想以上に早く勢いがついてきている、と述べている。

 「われわれは、現四半期にすでに市場シェアの一部を獲得したようだ」と同社のMike Volpi(ルーティングテクノロジーグループ、シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー)はいう。「10月末締めの第1四半期には、CRS-1の出荷台数がわれわれの目標を上回った。そして第2四半期も計画に先行している」(Volpi)

 Ciscoはすでに6つの企業や団体がCRS-1を導入を決定したと主張しており、5日にはそのうちの4つ顧客--ソフトバンクBB、 Telecom Italia、日本の研究用ネットワークSuperSINET、そしてPittsburgh Supercomputing Centerの名前を挙げた。Volpiによると、この他にも合わせて14以上の企業や団体で試験導入が進められているという。

 Ciscoは5日にCRS-1の小型バージョンも発表した。このミニCRS-1はオリジナルの半分の大きさながら、全く同等の機能や特長を兼ね備えている。ただし、スロットの数はオリジナルの半分の8つとなっている。また、この8スロットのシャーシは新しいIOS XRオペレーティングシステムやオリジナルのルーティングラインカード類すべてをサポートする。そのため、新しい40Gbpsの光学インターフェースが発売されれば、これを利用することもできる。また、サイズが半分であるため、スイッチング能力も半分の320Gbpsとなる。このミニバージョンはすでに発売中で、価格は22万5000ドルからとなっている。

 Ciscoはさらに、富士通と共同開発および再販契約を結んだことも発表した。両社は共同で、Ciscoの新しいXRソフトウェアをベースに、同社のコアルータ製品群向けの高信頼性機能を開発していく。両社はまた、他のルータやスイッチの分野で、製品の品揃えを調整する。

 富士通はCiscoとの契約の下で全ルーティング機器を再販し、まずは日本市場に力を入れていく。この提携により、両社は日本のコアルータ市場で、日立やNECを相手に、いっそう効率よく戦えるようになると思われる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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