日本VoIPフォーラムは11月18日、都内にて会見を開き、特定非営利活動法人として正式発足し、活動を開始すると発表した。
フォーラムの理事長は、東京大学名誉教授の羽鳥光俊氏。副理事長は東京大学大学院 情報理工学系研究科助教授の江崎浩氏が務め、ほかにもLignUp社長兼COOのケビン・ネザーカット氏、コニカミノルタホールディングス 顧問の新谷恭將氏、フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役社長の角田忠久氏、ネットマークス 代表取締役社長の長尾多一郎氏、サンテレホン 代表取締役社長の山西啓司氏らが理事として同フォーラムに参加する。
日本VoIPフォーラム 理事長 羽鳥光俊氏 |
羽鳥氏は、「インターネットのブロードバンド化が進み、IP電話サービスを提供することも安価で容易となってきたが、各サービスは通信事業者やプロバイダごとに独自運営されており、利用者にとって使い勝手がいいものにはなっていない。IP電話は、世界中のどこからでも通常の電話と同じように利用でき、どこにでもつながるというのが理想の姿。そのために各サービスの融合やネットワークの安定性などが求められるだろう」と同フォーラム発足の背景について述べる。
フォーラム発足の目的について羽鳥氏は、「IP電話の基本のプロトコルであるVoIPの様々な課題について議論を行い、問題の解決方法を導き出すことで、より利便性の高いサービスを実現するため」としている。会員は、世界中の通信事業者やサービスプロバイダ、システム/ソフトメーカー、利用者などから広く募るという。
同フォーラムの活動内容は、VoIPに関する国内外の関連団体との交流、VoIP関連ホームページの運営およびセミナー・展示会の開催、VoIPに関する国内外の情報収集や調査研究事業など。フォーラムのアドバイザーには米国のIPCC/IETFなどの代表者も参加しており、「特に米国のIP電話関連の諸団体との情報交換や、IP電話普及促進のための協力体制づくりに力を入れる」(羽鳥氏)という。
会員は、正会員と賛助会員の2種類。正会員の場合、入会金は団体では10万円、個人では1万円 年会費も同じく団体では10万円、個人では1万円。賛助会員は、個人の場合は入会金が不要で団体では10万円、年会費は個人が6000円で団体が10万円となっている。
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