NEC(金杉明信社長)とフュージョン・コミュニケーションズ(角田忠久社長)は11月4日、法人向けIP電話ソリューション分野で提携したと発表した。これに基づき、NECのSIP対応IPテレフォニーサーバー「UNIVERGE SV7000」と、フュージョンのIP加入電話サービス「FUSION IP-Phone」を組み合わせたIP電話ソリューションを販売開始した。
今回の提携は、NECがパートナー企業との協力に基づいて推進する「UNIVERGEパートナープログラム」と、フュージョンがIP電話市場の拡大を目的に展開する「フュージョン サービスパートナー・アライアンス」の両施策の成果となるもの。
両社が提供するIP電話ソリューションは、社内のLANコネクタに接続するだけでIP電話機を利用できるもので、電話の移設・増設工数を削減することができるほか、人事異動や組織変更などにともなう「UNIVERGE SV7000」の設定変更を一元的に実施できるなど、システム運用管理の効率化やTCOの削減を図ることができる。
また、ITとネットワークを統合することで、(1)携帯電話・携帯情報端末(PDA)・無線IP電話などを活用し、社内外を問わず、かかってきた電話の対応やどこでも働ける環境を実現する「UNIVERGEモバイルソリューション」の導入、(2)電話・eメール・音声メールなどの統合利用を可能にし、出張先や外出先でも、自席に電話がかかってきたことをeメールで確認できる「ユニファイドコミュニケーション」の導入、(3)相手の現在の状況(プレゼンス情報)や用件の緊急度などに応じて、電話・音声メッセージ・eメールなど最適な手段による確実なコミュニケーションを実現する「プレゼンスサーバ」の導入―─といった、より確実かつ効率的なコミュニケーションや情報共有などを実現できる。
今後、NECでは、「UNIVERGEソリューション」の強化を図り、さらなるIP電話市場の拡大を推進していく方針。
一方、フュージョンでは、すべての通信サービスがIPで統合される「Everything over IP」に対応した次世代電話サービスへの取り組みを、より強化・加速していく考え。
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