NTTドコモは11月18日、FOMA端末アプリケーション開発の際に活用できるソフトウェアプラットフォームを開発したと発表した。Linux OS向けとSymbian OS向けの2種類で、Linux OS向けは日本電気およびパナソニックモバイルコミュニケーションズとの、Symbian OS向けは富士通との共同開発。
今回開発されたプラットフォームは、ミドルウェアとOS改変部分、デバイスドライバソフトのサンプル、スケジューラ等のサンプル、パソコンで動作する端末シミュレータ、各種開発ガイドラインやユーザーズガイド等のドキュメントが含まれている。端末メーカーは、このプラットフォームを利用すればソフトウェア開発の基礎部分を共用することができる。基礎部分開発の負担がなくなるため、メーカーは独自アプリケーションの開発に注力できる利点がある。
また、プラットフォームには「開発環境用ソフトウェア」が組み込まれている。これを利用することで、ハードウェアの完成を待たずに、アプリケーションの開発を進めることが可能になる。端末の高機能化に伴ってソフトウェア開発の負担は大きくなっていたが、これを利用することで開発規模が抑えられ、コスト削減を図ることができる。また、開発の品質向上も望めるとしている。
今回開発のプラットフォームはFOMA901iシリーズの一部端末から採用が開始されている。同社は今後、利用を希望するメーカー各社にライセンスを提供していく予定だ。
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