NECは11月16日、NTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末N900iLを使った企業向けモバイル電話ソリューション「UNIVERGE “FOMA”連携ソリューション」の出荷を開始した。同ソリューションにより、社外ではFOMA携帯電話サービスを、社内では無線IP電話システムを、1台のN900iLで利用可能な環境を構築できる。
同ソリューションは、Session Initiation Protocol(SIP)対応IPテレフォニーサーバUNIVERGE SV7000、無線LANシステム同WLシリーズ、企業情報ポータルStarOffice21、ユニファイドコミュニケーションUnifiedStar Excellent、プレゼンスサーバ、ウェブ電話帳「アドレス帳」などを組み合わせ、FOMAとIP電話の両システムを統合する。
同ソリューションを導入すると、1台のN900iLを、社内では無線VoIP対応の内線電話として、社外では携帯電話として利用できる。離席中や外出中にかかってきた電話の自動転送も可能で、「いつでも、どこでも、迅速かつ確実に電話対応が行える」(NEC)。
個人の内線番号にかけた電話は、相手が社内にいる場合は無線IP電話による内線通話に、外出中の場合は携帯電話への外線通話に自動振り分けする。そのため、相手がどこにいても電話をかけ直す必要がなく、業務遂行の迅速化、不必要な携帯電話への通話コスト削減といったメリットがあるという。
ソリューションの構成要素を連携させることで、相手の状態(在席中、電話中、外出中など)に応じ、電話、インスタントメッセージ、電子メールなど最適な手段を使ってコミュニケーションがとれる。
また、NECは、100ユーザー規模のシステム環境をあらかじめ検証することで、短期間かつ経済的なシステム導入を可能とした「UNIVERGE “FOMA”連携らくモデル」の提供も行う。価格は1426万円(100ユーザー)から。同日出荷を開始した。
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