ヴイエムウェアの新仮想インフラで「セキュリティ強化が可能」

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年11月09日 18時09分
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 ヴイエムウェアは11月9日、企業内のクライアントPC管理とセキュリティ強化が可能となる新製品「VMware ACE日本語版」を発表した。ACEとは、Assured Computing Environmentの略で、ハードウェアに依存しない独立したコンピュータ環境を提供する。

 「ACEは、PC管理の課題を解決する全く新しいソフトウェアのカテゴリーだ。ACEを企業内外のPCで動作させることにより、完全に独立したPC構成の作成が可能となる。企業において課題となっているセキュリティの改善や、管理性およびコスト効率の向上に貢献することができる」と、VMware最高技術責任者(CTO)のエドワード・ブニョン氏は語る。

VMware CTO、エドワード・ブニョン氏

 ヴイエムウェアはこれまで、ひとつのマシン上に仮想インフラストラクチャを提供し、その上で複数のOSを走らせることが可能なシステムを実現してきた。この技術を基に作られたのがACEで、PC管理者用のVMware ACE Managerを用いると、管理者は各クライアントPCに共通の仮想環境を提供するためのパッケージを作成することができる。そのパッケージには、企業内で必要なOSやアプリケーション、アクセスポリシーなどが含まれており、パッケージを各クライアントPCにインストールすれば、エンドユーザーはアイコンをクリックするだけで自分のPC上にバーチャルマシンを走らせることができる。

 ACEは、ハードウェアに依存しない標準化されたPC環境を構築し、それをあらゆるタイプのPCに適用させることが可能。管理者がACEで制御できることは、セキュリティ設定、ネットワーク設定、システム構成、ユーザーインターフェースなど多岐にわたる。ネットワークへの不正アクセス防止が可能となるだけでなく、エンドユーザーによるデスクトップシステムの設定変更の禁止、データコピーの禁止といったポリシーを一括設定することもできる。

 同システムと似たものは存在するのかとの問いにブニョン氏は、「現在のところはない。そのためACEを全く新しいソフトウェアカテゴリーと呼んでいる」と答える。ただし、VMwareでは米国家安全保障局(NSA)と共同で、アクセス権限の異なるデータへのアクセス制御を容易にする製品NetTopを共同開発しており、「しいていえばNetTopと似たようなシステムだ」と述べる。

 サポートするクライアントOSは、当初Windowsのみだが、将来的には「Linuxもサポートする計画がある」(ブニョン氏)としている。発売は日米同時で、2004年中となる見込み。

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