米テレビ各局がハイテク駆使した選挙特番を放送--米大統領選

Alorie Gilbert(CNET News.com)2004年11月05日 19時45分
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 米大統領選挙が行われた米国時間2日の晩は、各テレビ局とも選挙結果の報道には慎重を期していたようだが、多くの局が最新技術を駆使し、ニュースキャスターをハイテク武装させていた。

 最も注目に値する妙技を見せたのはCBS Nightly Newsだ。John Roberts特派員は、映画「Minority Report」の中のTom Cruiseさながらに、米国全体や様々な州の地図が映し出された50インチのタッチスクリーン式モニターを指で操作した。Robertsは手を動かして、周囲の地図を拡大したり、ドラッグしたりした。一枚一枚の地図には、人口統計、世論調査、開票結果などの詳細なデータも合わせて表示されていた。

 NBCでは、ワシントン支局長のTim Russertが、時代遅れのホワイトボードとマーカーから、最新鋭のタブレットPCへとアップグレードを図った。タブレットPCとは、手書き認識機能付きの高性能液晶ディスプレイを搭載した高級ラップトップPCである。Russertは富士通製のそのタブレットPCを使って、ニュースキャスターのTom Brokawと話しながら各候補者が獲得した数を図示した。Russertの背後に設置された大きめのモニターにもRussertがタブレットに書き込んだメモが表示された。

 富士通は、各テレビ局の番組で自社製品が少しでも露出するよう躍起になっており、3日に同製品の各機能や、2049ドルという価格などを詳述したプレスリリースを発表した。しかし、NBCは幸運だった。Fujitsu Computer Systemsのプロダクトマーケティング担当ディレクターPaul Mooreによると、富士通はタブレットPC「Stylistic ST5020」をNBCに無償貸与したという。

 富士通は長年、医療や保険業界向けにタブレットPCを販売してきたが、まださほど幅広い人気は得ていない、とMooreは語る。同社は、自社製の高価なタブレットPCを全国ネットのテレビ番組に登場させることにより、同製品に対する人々の関心を掻き立てる一助になればと考えている。

 Mooreは、「視聴者はRussertがタブレットPCを操作する様子を見て、『あんなこともできるのか』と感銘を受けるだろう」と述べ、さらに「(視聴者は)タブレットPCが実際に動作しているところを見ることによって興味をそそられる」と語る。

 CBSの未来的なプラズマモニターも魅力的だった。このモニターはハイテク企業3社が共同開発したもので、選挙当日の晩の1回限りの放送のために8カ月間を費やして開発された。Panasonicがハードウェアを提供し、Innotiveという韓国の小企業がドラッグ・アンド・ズームのインターフェースを設計した。また、カリフォルニア州レッドランズに拠点を置くESRIが地図ソフトを提供した。

 CBS Newsのプロデューサー兼技術者のDan Dubnoは、同モニターは選挙当日の晩の放送で大きな威力を発揮したと称賛し、間もなくCBSの別の放送にも登場するだろうと語った。Dubnoによると、同モニターの唯一の欠点は、視聴者が多少ハイテク技術に気を取られた可能性がある点だという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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