マスコミ各社、選挙報道のサイト準備に大忙し--米大統領選

Jim Hu(CNET News.com)2004年11月02日 12時35分

 マスコミ各社が、リアルタイム選挙速報に対応し、米国史上最大の接戦と論争が予想される大統領選挙を分析すべく、サイトの準備を進めている。

 特にテレビネットワーク各社では、選挙結果の伝え方について徹底的かつ詳細な手法を検討している。各社は2000年の選挙では、Al Goreの当選が確定したと宣言するなど、早まって誤報を流してしまい、批判を浴びた。Fox Newsがその後George W. Bushの勝利を宣言し、ABC、NBC、CBSなどの各社は当初の宣言を撤回することとなった。

 実際、2000年の選挙は勝敗を判断するにはあまりに接戦だった。勝敗については結局、1カ月以上も保留状態が続いた。そして、最終的には米国最高裁判所がBushの当選を宣言することとなった。

 各種調査結果からBush大統領と民主党対立候補のJohn Kerry上院議員の接戦が予想されていることを考えれば、最新ニュースに対する需要は高いだろう。このような理由から、テレビネットワーク各社や人気ウェブサイトは、少しでも幅広い分析を提供し、リアルタイムで情報を更新するため、オンラインで提供することに重きを置くことなりそうだ。

 ケーブルニュースで競合するCNN.comとFoxNews.comは、どちらも同じような手法を用いている。両局では、大統領選、議員選、知事選で、記者から送られてくる生の映像とグラフィカルな情報を組み合わせている。FoxNewsの方が一歩進んだアプローチをとり、各州の投票結果をレポートする。両サイトともに、上下両院における2つの政党の「力の均衡」を概説する連邦議会の勢力図を提供する。

 MSNBC.comでは、放送番組でお馴染みの顔を使って他局との差別化を図る。HardballのコメンテーターChris Matthewsの「Hardblogger」や、MSNBCのキャスターKeith Olbermannの「Bloggermann」など、NBC Newsのキャスターやアナリストが自身のBlogを通してコメントしていく。

 ネットの情報サイトも選挙報道に参戦する。America Onlineでは、同局の24時間ニュース局「ABC News Now」の番組を生放送する。AOLは、各州の票数を追跡するほか、人気の高い政治関連ウェブログや投票者が集まる掲示板へのリンクも用意する。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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