トレンドマイクロは11月1日、ネットワーク対応ATMやPOSなどの組み込み機器をウイルスから防御するアプライアンスTrend Micro Network VirusWall 300を発表した。2004年12月下旬に受注を開始し、2005年第1四半期に出荷を始める予定。価格はオープン。今後1年間で、3万台の販売を目指す。
同社が引用した調査結果によると、2004年に国内で出荷されるPOSシステムの80%以上がWindows搭載機器であるという。「Windowsを搭載したATMやPOSは、ネットワークウイルスがまん延するという危険を抱えており、北米ではワームWORM_NACHIの感染によりATMサービスの中断例がある」(同社)
Network VirusWall 300は、各種組み込み機器をネットワークウイルスなどから守るためのハードウェア製品。組み込み機器と外部接続用ルータなどのあいだに設置することで、外部から侵入するウイルスをブロックする。組み込み機器のメンテナンスなどをきっかけに内部で感染した場合には、外部へ出て行く攻撃パケットをブロックできる。感染時には、感染機器を隔離し、遠隔復旧する機能も備えている。
組み込み機器接続用のイーサネットポートは4つ。ポート間でのウイルスパケットを遮断することで、組み込み機器1台が感染しても影響拡大を防ぐ。ウェブベースの管理ソフトウェアTrendMicro Control Manager for Network VirusWall 300を使い、複数のNetwork VirusWall 300を遠隔地から集中管理できる。ウイルス検出用のパターンファイルは、自動的に更新する。
大きさは、高さ30×幅215×奥行き130mm。重さは0.72kg。
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