EMCの子会社VMwareは、1台のコンピュータ上で同時に複数のオペレーティングシステム(OS)を動作させる「仮想化」ソフトを開発しているが、同社はこのほどさらに野心的な目標を打ち出した。
VMwareのソフトウェアは、最初のバージョンではシングルプロセッササーバにしか対応していなかったが、同社は2003年に機能を拡張してデュアルプロセッササーバに対応させた。さらに同社は先週、現在開発中のバージョンでは各バーチャルマシンが4プロセッサ対応になると発表した。
「4-Way VMware Virtual SMP」と呼ばれるこの機能は、VMwareのハイエンドESX Serverソフトウェアのアドオンとして2005年後半にリリースされると、同社は「VMworld」カンファレンスで27日(米国時間)に明らかにした。
IntelやAdvanced Micro Devices(AMD)製チップを搭載する、いわゆるx86サーバの多くは、1つないしは2つのプロセッサを使用している。だが、x86システムはデータベースやアプリケーションサーバのホスティングなど、負荷の大きなタスクを担うようになってきている。こうした用途には4基以上のプロセッサが必要になることも多い。
VMwareが4ウェイ対応になれば、大規模なマルチプロセッサx86サーバの処理能力を分割し、こうしたタスクと負荷の少ないタスクとを同時に実行できるようになる。また同社のVMotionソフトウェアと組み合わせれば、ハードウェアの故障やアップグレードなどの変更に顧客が対応する際、ある物理的なマシンから別のマシンにタスクを簡単に移動できることになる。
Microsoftも現在Virtual Serverという競合製品を販売しているが、これはいまのところシングルプロセッサマシンにしか対応していない。「マルチプロセッサの…サポートは今後のバージョンで行なわれるが、それが実現する時期は申し上げられない」とMicrosoftの関係者はコメントした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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