メジャーリーグ(MLB)では毎シーズン、最優秀野手にゴールデングラブ賞を授与している。だが、Steve WilliamsがBarry Bondsの700号ホームランボールをネットオークションに出品して獲得した80万4129ドルという金額も、これと比べて遜色のない成績だ。
WilliamsがOverstock.comに出品したボールのネットオークションは、米国時間27日に受付を終了した。この歴史的なボールの獲得をめぐり、10日間で242件の入札があった。これを落札した「bomasterj(サイト上で使っている名前)」という人は、Williamsの弁護士が管理する口座に代金を入金することになっている。そして、ボールはこの弁護士が落札者に届ける予定だ。このボールでホームランを放ったBondsは、MLBでホームラン700本の大台を超えた数少ない選手として、野球の伝説的英雄であるBabe RuthやHank Aaronの仲間入りを果たした。
Overstock関係者によると、Bondsのボールは、これまで同サイトに出品された商品のなかで最も高い価格で落札されたという。これまで同サイトで最高の落札額を付けていたのはRolexやFranck Mullerの腕時計で、入札額は5万〜10万ドルだったと同関係は述べる。
MLB傘下チームに所属し、2004年開幕日に登録選手名簿に名前のあった選手の平均年俸はわずか250万ドル弱であることを考えれば、プロ野球選手たちさえも80万ドルを大金と考えるだろう。なお、Bondsが2001年にシーズン最多ホームラン記録を更新した時のボールにはオークションで45万ドルの値段が付いた。
Williamsにとっては、収集家たちから膨大な金額の入札を集めるよりも、この貴重品の法的所有権を勝ち取る方が明らかに困難のようだ。Bondsが所属するSan Francisco Giantsの本拠地SBC Park球場のスタンドで、群がる人の山のなからこのお宝を手にしたと主張する別の2人のファンTimothy MurphyとAlex Patinoは、Williamsが自分たちからボールを奪い取ったとし、それぞれ訴訟を起こした。だが、サンフランシスコ高等裁判所の判事は両者の訴えを却下している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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