今夏、米メジャーリーグのBarry Bonds選手が打った700号ホームランボールを入手したサンフランシスコ・ジャイアンツのファンが、来週にもオンラインオークションに記念のボールを出品する計画だ。
住宅ローン・ブローカーでアシスタントを務めるSteven Williams(米カリフォルニア州パシフィカ在住、26歳)は、インターネットに接続できる人なら誰でもオークションに参加できるようにするつもりだ。このオークションは、世界最大のオンラインオークションサービスeBayではなく、Overstock.com(本社:ユタ州ソルトレイクシティ)のサイト上で行われる。
「私はこの方式が好きだ、なぜなら一番民主的な形だから」と、Williamsの代理人を務めるDaniel Horowitz弁護士は、オンラインオークションを選択した経緯についてコメントしている。「だれでもオークションに参加でき、何でもオークションに出品できる。もしニューヨークのオークションハウスに出品したら、大勢の金持ち集団に出くわすだろう。オンラインオークションでは、そういうことにならない」(Horowitz)
このオークションは10月18日にスタートし、10月27日に終了する。Horowitzによると、Williamsは20万ドルを超える金額でボールが売れた場合、そのうちの10%をチャリティに寄付するつもりだという。
ところがこのオークションは、物議をかもす逆風のなかで行われることになる。9月17日、Bondsが700号ホームランを打ったとき、ファンらはボール争奪戦でもみ合いとなった。争奪戦の勝者となったWilliamsは、人だかりの足下にボールが転がっているのを発見し、単純に取り上げただけだと主張している。
だがThomas Murphyという別のファンは、Williamsが自分のひざからボールを奪い取ったとして、Williamsを相手取り訴訟を起こしている。こうした障害があるにも関わらず、Williamsはオークションにボールを出品するつもりだ。
Overstockでは、ホームランボールが大きな宣伝効果をもたらしてくれるとして、出品に応じる意向だ。同社の関係者は、今回の騒動が新しいユーザーを呼び込んでくれるものと期待していると述べる。Overstockのオークションサービスは9月24日にスタートした。
Overstockと交渉を行ったHorowitzは、同社では広告やその他のプロモーション手段を用いて今回の出品を宣伝する計画だと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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