サンフランシスコ発--Yahooが米国時間27日、携帯電話向けの検索サービスを発表した。そのわずか数週間前にはライバルのGoogleも携帯電話向けの新サービスを立ち上げている。
Googleの「Short Message Service(SMS)」では検索結果がテキスト形式だけで表示されるのに対し、Yahooの新モバイルサービスでは、地域情報検索や地図、クリックするだけで電話がかけられるアイコンを利用できる。
両社とも、ここ数週間のうちに携帯電話市場で大きく前進した。これは、市場を拡大したいという、ウェブ検索業界の意欲の表れでもある。
Yahooの最高業務執行責任者(COO)Dan Rosensweigは27日、当地で開催中のトレードショー「CTIA Wireless IT & Entertainment」の基調講演で、モバイルインターネット業界は「転換期」にあると述べた。また同氏は、携帯電話が利用される機会が増えるにつれ、より多くの人がYahooのサービスを利用したくなるだろうと付け加えた。
「インターネットは生活に欠かせないものとなった。業界の準備は整った。携帯電話市場も爆発的に拡大しつつある」(Rosensweig)
しかし、検索サービスプロバイダにとって、携帯電話向けサービスを提供するうえでの課題がないわけではない。その最たるものは、米国の消費者が携帯電話からインターネットにアクセスしたがらないという点だ。欧州やアジアでは多くの人が携帯電話を使ってウェブにアクセスするのに対し、米国の消費者は固定回線を使ってインターネットにアクセスする方を好む。
しかし、携帯電話向けの新サービスは、YahooやGoogleをはじめとする従来のインターネット企業にとって新たな収益源にもなり得る。Yahooの経営陣が同トレードショーで述べたところによると、携帯電話向けサービスで有料検索広告を扱う予定は今のところないが、将来検討する可能性はあるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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