YahooとAdobe Systemsは米国時間25日、YahooのインターネットサービスとAdobeのPDFフォーマットを組み合わせたサービス開発に取り組むための提携を発表した。
両社が発表した声明によると、YahooとAdobeは今後複数のプロジェクトに共同で取り組んでいくという。これらのプロジェクトの中には、ウェブコンテンツをPDF(Portable Document Format)ファイルに変換するオンラインサービスの開発や、Yahoo Searchなどへのアクセスを可能にするAdobe Reader向けのツールバー開発が含まれる。Adobe Readerは、PDFファイルを参照するためのクライアントソフトで、Adobeが無料配布している。
PDFはすでに電子ファイル交換のデファクト・スタンダードとなっており、Adobeではビジネスおよび消費者向けにPDFの用途を拡大しようと、現在広範な取り組みを進めているところだ。
Yahooは、Googleとの競争で機先を制するため、新しい検索ツールやそのほかのサービス開発を進めている。
両社は今週末にも、Adobe Reader向けに両社のブランドを冠したツールバーを発表する。このツールバーからは、検索やポップアップ広告ブロック機能などYahooのさまざまなサービスが利用できるほか、Create Adobe PDF Onlineにもアクセスできるようになる。Create Adobe PDF Onlineは、Adobeが運営するサブスクリプション形式のサービスで、PDF形式のファイルを作成するための基本機能を提供するもの。
Adobe Readerの今後登場するバージョンでは、デフォルトの検索ツールとしてYahooが採用されるほか、オフライン参照用に「ウェブコンテンツを簡単にPDFファイルに変換する機能など」新しいサービスも利用可能になるという。
「今回の包括的提携により、ユーザーはわれわれのサービスを目にする機会が劇的に増えるだろう。また、Yahooはこれまでに配布された5億コピーものAdobe Readerを通して消費者にアクセスすることが可能になる」とYahooの最高業務責任者(COO)Dan Rosensweigは声明の中で述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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