NTT番号情報(NTT-BJ)は10月25日、タウンページのオンライン版「iタウンページ」について、地域検索機能を強化すると発表した。携帯電話との連動性を高めるほか、ユーザーが指定した地域の最新情報を一覧できる「mi(マイ)タウンページ」を新設する。2006年度に売上高100億円を目指す。
これまで別々のサービスとして提供していたPC版、携帯版、オペレータが検索代行を行うオペレータ案内の3つを統合し、すべての情報をどこからでも検索できるようにする。事前に会員登録をしたユーザーには、オペレータが検索した情報や目的地までの乗り換え案内を携帯電話のメールに送信するサービスも始める。いずれも利用料金は無料。
「miタウンページ」の画面イメージ。地図上の星にマウスを置くと広告主の情報が表示される(クリックすると拡大します) |
「miタウンページ」は、ユーザーが指定した地域にある広告主の情報をリアルタイムで表示するサービス。最新20件の情報が店舗の地図とともに表示される。また、指定地域の新着情報を週に一度知らせる「週刊!eチラシ」というメールマガジンを発行する。11月1日より、JR中央線沿線の新宿〜立川間でサービスを始め、今後東京23区や全国の政令指定都市に拡大するとしている。
iタウンページは2000年7月にサービスを開始し、約1100万件の企業・店舗情報を掲載している。広告主の情報を検索結果の上位に表示するリスティング広告が主な収益源といい、現在のページビュー数は月間約1億件、2004年度の売上高は50億円程度となる見込みだ。
店舗情報は住所やキーワードのほか、クーポンの有無などでも調べられる。また、ユーザーが感想を書き込む「くちコミ情報」のコーナーも設ける。
広告料金は店舗紹介ページの作成も含めて月額5000円から。11月からはポータルサイトへの情報提供も行っていく方針で、NTTレゾナントが運営するポータルサイトgooに「gooタウンページ」というコーナーを新設し、検索結果を提供するとしている。
地域情報の検索サービスは検索市場で最も注目されている分野の1つだ。米国ではGoogleが3月にベータサービス「Google Local」を開始したほか、Yahooも「Yahoo Local」というサービスを開始している。ユーザーが検索エンジンを使って地元の企業や映画館、レストランなどの情報を調べるようになっており、企業が検索結果に連動するリスティング広告の出稿を進めているためだ。
NTT-BJでは冊子のタウンページに二次元バーコード入り広告を掲載してiタウンページへ誘導するほか、これまでの1800に分けていた業種を8000に分類し、利用者が検索しやすい仕組みを作ることで差別化を図るとしている。
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